運転終了とお手入れ方法
1日の作業が終わったら、次回の作業に備えて装置のお手入れを行ってください。
以下、弊社2液混合吐出装置「MGP-X020」を例に運転終了とミキサーの洗浄などのメンテナンス手順を掲載しておりますのでご参照ください。
運転終了とお手入れ
1日の作業が終わったら、次回の作業に備えて本装置のお手入れをします。
- 装置の電源をOFFにします。
アンチゲルタイマーなど、外部から吐出信号を送る装置の電源をOFFにします。
その他のオプション機器と本装置の電源スイッチ、左右の連続吐出スイッチをOFFにします。 - ミキサーカートリッジを取り外します。
注意
ミキサー温度調節器を使用しているときは、ミキサー本体やミキサーカートリッジの温度に注意して作業を行ってください。ミキサーカートリッジの下にカップを置きます。
ミキサーカートリッジーを固定している2か所のネジを緩めます。
ミキサーカートリッジが落ちないように、手で支えながらネジを緩めてください。
ミキサーカートリッジを外します。
カップや紙の上で、ミキサーカートリッジからカプラーを外します。
カプラーは、ミキサーカートリッジに向かって押し込むと外れます。
- ミキサーカートリッジを洗浄します。
後蓋を外します。
ミキサーローターを抜き取ります。
前蓋を外します。
メモ
前蓋が外れにくいときは、シリンダーのレンチ掛けにレンチを掛けて外してください。- ポリプロピレンまたはポリエチレン製のプラスチック容器を2つ用意します。
1つは洗浄用、もう1つは保管用です。保管用にはきれいな容器を使用してください。 - 2つのプラスチック容器にアルコールなどの溶剤を入れます。
メモ
そのほか、アセトン、メチルエチルケトン、トルエンや現在貴社内で使用している溶剤などでも結構です。 - 分解したパーツを洗浄用のプラスチック容器に入れ、付属の洗浄用ブラシとパイプクリーナーで洗います。
<前蓋>
溶剤の中に入れ、ノズルにパイプクリーナーを通して洗います。
<ミキサーシリンダーの吸入口>
溶剤を含ませたパイプクリーナーを通して洗います。
<ミキサーシリンダーの内部>
溶剤の中に入れ、内部を洗浄用ブラシで洗います。
<ミキサーローター>
溶剤を含ませた洗浄用ブラシで洗います。
<後蓋の内部>
パイプクリーナーを1回通します。
<後蓋の外側>
洗浄用ブラシで洗います。
- 後蓋以外の洗い終わったパーツを保管用のプラスチック容器に入れます。
後蓋は内部にOリングが封入されているため、溶剤に漬けるとOリングが膨張してしまうため注意が必要です。
メモ
・後蓋内のOリングは、1週間~1か月を目途に交換してください。
・こびりついた接着剤が取れない場合は、主剤・硬化剤の吸入口やノズルの口に合ったサイズのドリルで接着剤を取り除いてください。ハンドチャック に取り付けたドリルを標準工具として用意しておくと便利です。詳しくは弊社までお問い合わせください。
- ポリプロピレンまたはポリエチレン製のプラスチック容器を2つ用意します。
- ワンタッチカプラー内部を洗浄します。
- 溶剤を含ませたパイプクリーナーで洗います。
- カプラー全体を1~2秒、溶剤に浸します。
- カプラーは消耗部品です。動作が鈍くなったら交換してください。
- 溶剤を含ませたパイプクリーナーで洗います。
- タンクに主剤と硬化剤を足します。
作業の直前に主剤と硬化剤を足すと、泡が消えるまで時間がかかってしまいます。使用後に足しておけば、次回の使用時までに泡が消えるので、無駄な待ち時間を省くことができます。
それぞれのタンクに主剤と硬化剤を入れます。
- 最終確認をします。
本装置とオプションすべての電源がOFFになっていることを再確認します。これで、運転終了後のお手入れは完了です。
注意
長期間、休止する場合は、ギヤポンプ内に不活性液を吸入させ、吸入口と吐出口にふたをしギヤポンプを密封してください。